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つれづれ読書日記

日々の読書感想を、読みっぱなしにしないで忘れないうちにメモしておきたいと思います。

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スタンダール「パルムの僧院」

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スタンダール/大岡昇平訳
 一気呵成に書かれた傑作。19世紀の前半に今日的な意味での小説の原型は完成されていたことがわかる。現代の大衆小説、風俗小説は、筋の変化、題材の目新しさを追いながら、同一の内容を多少のあやをつけながら繰り返しているにすぎない。
 それではもう古い小説は読む必要がないかというとそうでもない。この小説が面白い理由を考えてみると、波瀾万丈の筋はもちろんだが、細部の描写が生き生きとしていることも大きな魅力になっている。スタンダールは自分の大好きなことを、思う存分描いた。スタンダールは、イタリアが大好きだった。恋愛でもイタリア人女性を追い求め、一生涯独身だった。ナポレオンの大ファンであり、若いころナポレオン戦争に参加してイタリアへ遠征した。仕事もイタリアに駐在した領事だった。フランス人でありながら大のイタリアびいきであったのである。
 生涯かけて愛したイタリアを舞台に、渾身の力をこめて自分の大好きなことを小説に書いた。面白くないわけがない。イタリア人がこんなに情熱的で、イタリア女性がかくも美しく献身的であるのを読むと、トリノで行われた冬季オリンピックを見る目も変わってくるというものである。

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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/01/14(月) 17:15:00|
  2. フランス文学
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